日野自動車(セレガ・スーパーハイデッカー)

■特徴
スーパーハイデッカーはハイデッカーよりも床面をさらに嵩上げして
目的は主に眺望と床下架装スペースの拡大(主に荷物室)を両立することで
上級仕様の観光車や夜行高速路線車などに幅広く採用されています。
夜行高速車の場合は床下にトイレや仮眠室を設けていて
2階建てバスとハイデッカーの中間的な高さから「中二階車」と
呼ばれることもあります。
図 : セレガ・スーパーハイデッカーの座席例
■装備
●ナビゲーションシステム
●カラーバックモニター&バックカメラ
●左方視界カメラ
●ETC車載器
●運転手専用ラジオ
●HDDカラオケ&DVDプレーヤー
など。
■E13Cエンジン
E13Cエンジンを徹底してリファインしたことでNOxとPMのさらなる低減が
可能になほかCO2の排出を抑えるために低燃費化も促進されていて
エンジン単体での低公害・低燃費性能を高めています。
■DPR-クリーナー+尿素SCR
■DPR-クリーナー
95%という高いPM捕集率を実現する高耐熱セラミックフィルターに加えて
ATC(After Turbo Catalyst)などによって排気温の低い状態でも安定した
PM再生性能を発揮することができます。
また、最新の自動再生制御でメンテナンス性も大幅に向上しています。
■尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)
NOxを化学変化で無害な水と窒素に分解する尿素水を用いた尿素SCRシステムを
DPR-クリーナーと組み合わせることで軽量・コンパクトで効率の高いNOxと
PMの低減が実現されています。
尿素噴射量を最適に制御することでAdBlue(アドブルー:尿素水)の使用量は
極めて少なくなっていてランニングコスト削減にも成功しています。
■エコツリー
運転中エコ運転の度合いを判定して、そのレベルをディスプレイに
エコツリーとして表示する機能です。
エコツリーはエコ運転の状態に応じてツリーの葉が増減することで
ドライバーのエコ運転意識を高めることが期待できます。
●エコツリー
エコ運転をするとエコ運転レベルのバー表示がひとつ増えます。
目盛りが10個分になるとエコレベルがひとつ上がってツリーの葉が
ひとつ増えます。
エコ運転でない場合には同様の仕組みで目盛りが減ります。
キーをOFFにしてもエコレベル・バー表示の状態は保存されているので
ドライバーがどの程度の度合いのエコ運転をしているかが分かります。
■エコラン
エコランとは無駄な燃料消費を制御する機能で、エンジンONで
スタートして坂道や追い越し加速時には重量と勾配を検知して
自動的にエコラン制御を解除されます。
ロングボデー(12m車)には強と弱の2モードが設定されていて
通常は強の状態で、発進・加速時などに弱を選択すると制御が
緩和されます。
■低燃費化
リヤスポイラーの形状を見直すことで空力特性が改善されているほか
エンジンの燃焼・ギヤレシオの見直しと改善で高トルク・低回転化を図る
(E13Cエンジン)など、細部に渡っての走行省燃費が向上されました。
■PCS(プリクラッシュセーフティ:衝突被害軽減ブレーキシステム)
PCSは衝突時の速度を抑えることで衝突被害を軽減するシステムで
走行中にミリ波レーダーがリアルタイムで前方の検知と分析を行うことで
万が一追突の恐れがある場合に作動します。
まずは警報やブレーキ作動で注意を促してドライバーに警告し
さらに追突の可能性が高くなるとより強力なブレーキが作動します。
■スキャニングクルーズII
先行車との車間距離を自動的に維持して走行することでドライバーの
長時間運転の疲労を軽減して安全運転に貢献するシステムです。
●スキャニングクルーズII
安全車間距離を優先して追従走行して、車間距離が安全車間距離以下に
なると自動的に車速を調整し加減速します。
万が一、車間距離が急激に縮まった場合には危険防止のために
PCSが作動する仕組みになっています。
■ニュー・セーフティ・アイ
先行車との車間距離が安全車間距離以下になった場合
マルチインフォメーションディスプレイに警告が表示され
ブザーでも警報することでドライバーに危険を知らせる機能です。
■その他の安全機能
●ディスチャージ・ヘッドランプ
●運転席SRSエアバッグ
●衝撃吸収機能つきステアリング
●可倒式コラム
●ELRつき3点式シートベルト
●ELRつき3点式シートベルト
■日野自動車(セレガ・スーパーハイデッカー)
●基本情報
車両型式 : PKG-RU1ESAA
スーパーハイデッカ スライドサロン観光
●寸法(mm)
全長 : 11,990
全幅 : 2,490
全高 : 3,750
ホイールベース : 6,080
トレッド(フロント) : 2,050
トレッド(リヤ) : 1,845
最低地上高 : 200
標準室内寸法長 : 10,900
標準室内寸法幅 : 2,315
標準室内寸法高(通路部最大値) : 1,950(1,970)
●性能
シート配列 : 12列
扉仕様 : スイング扉
乗車定員 : 57人(49+6+2)
エンジン型式 : E13C(ET-XF)
エンジン最高出力(ネット) : 338(460)
トランスミッション : 6速FFシフト
最小回転半径 : 8.7(m)
タイヤサイズ : 295/80R22.5
燃料タンク容量 : 460(L)
この記事へのコメント:
あほー : 2017/12/20 (水) 11:21:59
日野車はダメだな、トラック発想だから全てにおいて三菱ふそうには勝てない。