いすゞ自動車エルフ(HYBRID)

いすゞ自動車エルフ(HYBRID)


ハイブリッドの特徴


■コンセプト

 商用車ニーズを満たしつつ低燃費・低排出ガスを両立した
ハイブリッドシステムを搭載していてハイブリッド車ならではの
優れた燃費と低CO2性能が特徴で、経済性・耐久信頼性・安全性にも
こだわられています。


■機能

●燃費性能(低CO2)
モーターによるエンジンの動力アシストに加えて高効率充電(回生)や
省燃費域で自動変速するスムーサーExやアイドリングストップ
スタートシステムを搭載することで、すぐれた燃費と低CO2性能を
実現しています。
環境性能としては平成27年度燃費基準も達成しています。

●クリーンな排出ガス
小排気量・高過給型のいすゞ次世代ディーゼルD-COREシリーズの
4JJ1エンジンをベースに独自のハイブリッドシステムを搭載していて
ポスト新長期排出ガス規制(平成22年排出ガス規制)にも適合しています。
PMは排出ガスの規制値からさらに30%低減しています。

●安心のハイブリッドシステム
ハイブリッドシステムには、ニッケル水素電池に比べて抜群の耐久寿命を持つ
リチウムイオンバッテリーをトラックで国内では初めて採用しています。
加えていすゞ独自のPTO型パラレル駆動方式を採用することで万が一システムに
異常が発生してもディーゼルエンジンのみで走行を行うことが可能です。

●低メンテナンスコスト
新たに縦型シフトパターンを採用したスムーサーExを標準装備していて
ATの快適性とMTの経済性の両立が図られています。
クラッチ盤の調整・交換はいっさい不要でその分のメンテナンスコストが
大幅に低減されているほか、クラッチトラブルによる路上故障もないので
稼働率も向上しています。



ハイブリッドシステム


■PTO型パラレル駆動方式

 エンジンと別軸にモーター&ジェネレーターを配置したPTO型
パラレル駆動方式を採用することで、万が一システムに異常が発生しても
一般のディーゼルトラックと同様にエンジンのみで走行が可能です。
 モーター&ジェネレーターもフレーム下方にレイアウトしたことで
架装時の床面高上昇も妨げられています。


●モーター
種類 : 三相交流同期電動機
出力 : 29kW

●バッテリー
種類 : リチウムイオンバッテリー
電圧 : 346V

●インバーター
PWMインバーター


■スムーサーEx

 減速時にクラッチを自動的に切り離すことでエンジンブレーキによる
減速エネルギーの回収ロスを防ぎます。


■減速エネルギーの回生

 ハイブリッドシステムは車両が減速時に失ってしまうエネルギーを
充電(回生)して再利用するシステムです。
 エルフは減速時にスムーサーExが自動的にクラッチを切るために
車両停止寸前までほとんどの減速エネルギーを充電(回生)することが
できます。
 これによって発進・加速時にスタミナのあるモーターアシストが
可能となるので燃費の向上・低CO2化が実現されています。


■アイドリングストップ&スタートシステム

 ブレーキを踏み込んで停車するだけでエンジンが自動停止するので
再始動もブレーキを離してアクセルを踏むだけで良くシフト操作が
一切不要になっています。
 再スタート時にクラッチがつながるまでの間はモーターのみで
発進トルクをアシストしてスムースな走り出しを実現しているので
簡単にアイドリングストップが実践でき、停車中の排出ガス・騒音を
削減しています。



エンジン


■D-CORE

 ディーゼルエンジンのコアとなる、いすゞの独自技術・性能を
備えた次世代型の高効率ディーゼルエンジンシリーズで様々な
新型機能が搭載されています。

●性能(4JJ1-TCS)
110kW(150PS)/2800rpm(ネット値)
375N・m(38.2kg・m)/1400~2800rpm(ネット値)


■ポスト新長期排出ガス規制

 エルフHYBRIDでは尿素水を使うことなくエンジンとDPDだけで
ポスト新長期排出ガス規制への適合を実現しているので
尿素水切れや取り扱いについて考慮する必要がなくランニングコストの
低減と故障リスクを低減することで稼働率を向上させています。


■2ステージターボ

 高圧・低圧2種類のターボを最適に制御することでエンジンの全回転域で
高効率なターボ効果を発揮することができます。
 燃焼効率を損なうことなく高EGR化を実現、NOxが低減されているほか
低回転域のトルクも高めているので燃費向上も期待できます。


■その他の最適化技術

●大容量クールドEGR
NOx低減を図る機能で、排出ガスの一部を冷却して吸入空気と混合し
再燃焼させることで燃費のロスを抑えてNOxを低減しています。
大流量化と効率的な循環で省燃費性が向上されています。

●電子制御式コモンレールシステム
燃料の超高圧噴射を可能になっていて、より高圧な燃料噴射と
噴射圧力・時期・量を最適制御することで燃費の向上や排出ガスの
クリーン化に貢献しています。

●いすゞトータルエンジンコントロール
ディーゼルエンジンの制御システムも自社開発していてエンジン性能を
フルに発揮できるようになっています。
エンジンシステムの自社開発は国内商用車メーカーでは唯一。



トランスミッション


■スムーサーEx

 スムーサーExはコンピュータ制御によってシフトレバーの上下操作
のみでの変速が可能になっていて、シーケンシャルシフトならではの
スムースな変速が可能になっています。
 マニュアルトランスミッションでありつつも自動変速モードも
備えています。
 新たに追加された発進時のトルクアシスト機能で燃費性能の向上も
図られています。


■快適性

 自動変速時でも手動変速時でもクラッチ操作が一切不要になっていて
坂道発進時や渋滞時でも安全で快適な発進をすることができるほか
AT車限定普通免許でも運転できるのも大きな特徴です。
 また、AT車同様クリープが発生するので車庫入れや
プラットフォームつけなど微妙な調整が必要な作業も簡単に
行うことができます。


■経済性

 ロックアップクラッチつきフルードカップリング+湿式多板クラッチ
機能によって、動力を高効率で伝達されています。
適切にロックアップ制御がされることで優れた省燃費を実現しています。
 また、スムーサーExはクラッチの交換や調整が不要なのでその分だけ
稼働率の向上とランニングコスト削減が期待できます。


セーフティ


■安全機能

●ABS+EBD
滑りやすい路面における制動時などにタイヤロックを制御することで
安定感のある車両姿勢がもたらされます。
これによって万が一の時の緊急回避でも事故の拡大防止に貢献できます。
車両の積車状態に応じて前後輪の制動力を適切に制御することができます。

●イモビライザー
キー側・鍵穴部・エンジン側で電子的に暗号化された暗証の認証確認を
行うことではじめてエンジン始動を許可する電子施錠システムで
いすゞは国内商用車では初めて採用したシステムです。
キーのコピー行為をすることは不可能で、高いセキュリティ性能があります。

●ロードリミッターつきプリテンショナーシートベルト(運転席)
衝突時に瞬間的にベルトを巻き取りることで高い拘束性を発揮します。
一定以上の荷重を受けるとベルトを緩めるロードリミッター機構も
備えているので、衝突時の安全性を大きく向上させています。

●助手席エアバッグ&ロードリミッタ-付プリテンショナーシートベルト(助手席)
乗員を保護するために助手席側にもエアバッグ&ロードリミッタ-つき
プリテンショナーシートベルトをセットオプションで設定することで
助手席の衝突安全性が強化されています。



スペック(主要諸元)


■いすゞ自動車エルフ(HYBRID)

●(後日更新予定)




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